NHKテレビから「課外授業」の”ようこそ先輩”で五条小学校に行かないかと言われたと思ったら、今度はお隣の夕陽丘中学校からの寄稿依頼である。
合縁奇縁というか、世の中寔に不思議なモノである。
私は現在、週に2日計6時間の目医者のアルバイトの他は文士として暮らしている。
下積み期間6年、プロとしてデビューして6年。思えば遠くへ来たもんだ。干支でいえば一巡した事になる。
文士稼業は、働いているようで働いていない、働いていないようで働いている、といった奇妙奇天烈な代物ではあるが、これを生活としているのであるからやむを得ない。やむを得なければ仕方がない。
目下のところは毎日新聞大阪本社版土曜日夕刊、「小説すばる」ならびに専門分野の月刊誌「眼科ケア」に連載をしている。あとは、短期の連載、一回キリの原稿依頼、テレビ・ラジオの出演、講演などが仕事の内容である。
他人の目にはお気楽に見えるかもしれないが、これで結構シンドイのである。
文士もこれからはインターネットの時代だと、誰かに言われたのか、或は自分で思い付いたのかは定かではないが、私もインターネット上に自分のホームページなるモノを持ってみることにした。
言うてすまんが、こう見えてもかなりの数のファンがいるので、そのサービスの一つとして右の如き次第とは相成りけり。
今回原稿の直接の依頼者である、同級生中越一之君の細君(慈子さん)が、夫君がその方面の仕事をしていると教えてくれた。
遅かりし由良之助。中越君なら知らぬ仲ではない。ただいまは音信不通だが、むかしはよく一緒に遊んだモノである。そーゆーことは、もう少し早く言ってもらいたい。
彼なら、ここをこうしてくれだとかいろいろ言い易かりしものを。残念なことをしたと思う。
因みに、私のホームページのURLはhttp://www.nekomochi.comである。お暇な時にでもごらん被下度。
それはさておき
閑話休題。
母校、夕陽丘中学校を卒業して既に33歳を閲する。
往時はいろんな意味で今日在るを夢想だにしなかったが、こうして同窓会紙に駄文を草していると、スライドショーのようにあの頃の事共が脳裏に去来して、遉に懐かしい。
今更当時に戻りたいとは思わないが、今昔の感に堪えないのである。
われわれ第20期生は、まさに齢知命に垂んとす。
人間50年と古人は言った。
どこにいるのか、今ではわからない同級生も沢山いるけれど、みんな達者で暮らしているだろうか。
心に浮かぶ由無し事を認めているうちに紙数も尽きた。
文士なんて、所詮は浮草稼業ではあるが何とかメシは食えているので、日々是寧日なのである。
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