「雄飛」シリーズ目次へ

 「雄飛」の期シリーズ 9
 土と写経と灼熱の炎 安田如意、幸(9期

 東雲焼(しののめ焼)は、室生・赤目・青山国定公園に隣接する、青山高原麓に在り、大阪・京都・名古屋から約2時間の三重県青山町は、関西の軽井沢として、人々から親しまれております。
また、四季を彩る山野草と、蛍の飛びかう渓流の音に、都会の喧騒と暑さを忘れる、恵まれた自然環境の地「奥鹿野」に、京都式登り窯を再興いたし、現代科学を超越した、幽玄の味わい深い「東雲」燿変焼成に、精魂を傾注いたしております。
 作品は他の芸術と大きくちがって、土の灼熱の炎の出会いによって、神秘なまでの芸術が創造され、生まれいずる美しさは、手で触れ、唇に感じ、皮膚で感じて、心に伝え、五感で会得する、感性の作品と自覚いたし、原爆被災の40周年に当る。昭和60年に、写経双壷を創造いたし、8月6日に世界平和祈願の火入れを行い、世界の戦争犠牲者と、交通事故犠牲者の御供養と、御冥福を祈念し、拡く核兵器の廃絶を訴え、かつての広島や長崎の惨禍が、二度と再び起こらぬよう悲劇をこめて、陶器に写経を施して、御法縁の皆々様と、世界平和祈願の火入れを続けております。
 願わくば、東雲焼の恒例となりました。「土と写経と灼熱の炎」の開催に、芸術にご造詣の深いあなた様と、一期一会の「写経」と「陶器」の融合による作品の合作を、御供養としていただき、御参加(御染筆)を賜ります様、心より御願い申し上げます。

ねがい
一、「環境は人を創ると申します」この素晴しい自然環境と、人の命の大切さを青少年に伝えたい。
一、青少年に日本の文化に触れる機会と国際交流の場として、土と灼熱の聖陶地とする。
一、戦争の惨禍が再び起こらぬよう、拡く核兵器の廃絶を訴え、世界平和祈願の火入れ式を伝えたい。
右、願いを実践するに当り、多くの心厚い皆様方の深い御理解と御支援、御芳情を賜っておりますことに対し深甚なる敬意と感謝の念を捧げますと共に、知友お誘い頂き実現にお力添え下さり、ご参加下さいますれば幸甚これに優るものはございません。
 乍末筆、夕陽丘中学同窓生、御一家の御多祥と御繁栄を、心からお祈り申し上げます。
                           合掌

平成2年大安吉日
東雲焼 安田如意
安田(旧田辺) 幸

このページの先頭へどうぞ 


Copyright(C) Since 2007 yuhi All Rights Reserved.